ヤマダ電機の新しい保証制度「ヤマダあんしん保証」が順次スタートしています!
これまでのヤマダ電機の有料の保証制度は、「New The安心」というものでしたが、2023年1月15日から新規受付を終了し、順次「ヤマダあんしん保証」への移行の案内が提示されるようになりました!
新しい「ヤマダあんしん保証」は、これまでの「New The安心」と比べて改悪なのか?気になるところですね!
以下に、簡単に解説していきます!
*誤記や保証内容の変更がある可能性もありますので、詳細を正確に確認する必要がある場合は、ヤマダ電機にお問い合わせ下さい。
ヤマダ電機あんしん保証とは?
ヤマダ電気のあんしん保証は、年会費を払うと対象となる家電製品が、対象期間中は何度でも修理してもらえるという保証制度です。
対象となる商品は、以下の「ヤマダ電機で購入した商品」です。
【製造後6年まで】
32型以上のテレビ(液晶・有機EL)・家庭用大型マッサージチェア・電子レンジ・洗濯機・家庭用衣類乾燥機
【製造後9年まで】
家庭用エアコン(壁掛け用・窓用)・冷蔵庫(定格内容量100L以上)
ただし、上記の対象商品においても、保証対象外となる部品があります。詳細はヤマダ電機のサイトでご確認下さい。
あんしん保証の年会費
新規入会・更新時のいずれも年会費は4,015円(税込)です。あんしん保証の利用にかかわらず更新時の年会費は変わりません。
新規入会時と更新時に、ヤマダデンキ各店舗でご利用できる、3,000円分の商品割引券がもらえます。
「指定月」の2ヶ月間で利用できる500円の割引券(クーポン)が6枚で、年間3,000円分となります。
この割引券をすべて使えば、実質1,015円(税込)の負担ということになります。
ただし、更新時の割引券金額については、事前の通知なく変更になることがあります!現時点では、この新しい「あんしん保証」
が始まったばかりなので、さすがに割引金額を変更するという話は聞こえてきません。
この割引券は、1回の支払いにつき1枚を、1商品の価格が税込551円以上の商品に対しご利用できます。
ヤマダ電機は、店舗によって取扱商品にかなり違いがありますし、案外頻繁に変化していきます。
私の近所のヤマダ電機は、以前は日用品、ドラッグ、飲料なども販売していましたので、税込551円以上の商品を探して500円割引券を使うのはそれほど難しくありませんでした。
しかし、最近、店内が改装され、日用品、ドラッグ、飲料などの取り扱いが無くなり、家電製品を中心とするいわゆる家電量販的な取扱商品だけになってしまい、年に6回割引券を使うことが難しくなってしまいました。
年に6回程度、家電量販店で買い物をする方ならば難なく使えると思いますが、それほどではない方は、割引券が無駄になったり、特に急いで買う必要がないものを買ってしまうことになる可能性もあります。
実際、私は、何を買うか悩んだ結果、とりあえず電池を買うというパターンが多いです・・・。
その他の特典
1.デジタル商品のパソコン設定サポート、セットアップ料、ソフトインストール料、メモリ取付、周辺機器取付等の料金が、一般のお客様より20%の割引きを受けることができます。
2.エアコンクリーニングやハウスクリーニングをご依頼の際に、あんしん会員は5%の割引きを受けることができます。
WEBからのお申し込みと併用で最大10%OFFとなります。
ヤマダあんしん保証は改悪された?
「New The安心」から「ヤマダあんしん保証」への変更は「改悪」されちゃったのでしょうか?
残念ながら、保険に加入する側から見て、保証内容が不利になっています。「改悪」と言わざるを得ないでしょう。
ヤマダ電機からも以下のような案内がありました。
「・・・昨今、修理代金や人件費の高騰が続いており、現在の年会費での同サービスのご提供が困難な状況となって参りました。・・・そこで、年会費の値上げをせずに修理保証サービスをご提供するため、「New The安心」の一部特典と保証内容を変更させていただくこととなりました。・・・」
つまり、修理代金や人件費のコストが上がっているため、年会費は値上げしないけれども、保証内容はダウングレードしますということです。
主な変更点を、さらに詳しく紹介します。
保証対象
保証対象は、ヤマダ電機で購入したもののみになります。これは、通常の感覚では当たり前のような気がしますが、以前の「New The安心」では、ヤマダ電機だけでなく、他の販売店で購入したものも保証の対象となっていましたので、かなり適用範囲が狭くなりました。
また期間は、購入日あるいは受渡日より6年・9年に変更されました。「New The安心」では、製造後6年・9年まででした。
通常は、製造してから購入されるまで時間差がありますので、この「年数」については、改悪ではなく、実質延長となっています。
修理保証上限額
「ヤマダあんしん保証」では「1製品1回あたり、購入金額(税別)」が上限です。
以前の「New The安心」では、年間40万円(税別)でした。
これは改悪であるのか判断が難しいですね。ほとんどの方にとって、購入する1製品の価格は40万円未満なのではないでしょうか?
40万円未満の商品が故障して保証を受ける場合は、改悪になった印象を受けますが、40万円未満の複数の商品(合計が40万円以上)が故障して保証を受ける状況となれば改良と言えますね。
さらに1製品で40万円以上のものであれば、そもそも上限額がアップされることになりますので改良です。
無修理特典
「ヤマダあんしん保証」では、1年間この保証を利用した修理等を受けなくても次年度の年会費は割引になりません。
これまでの「New The安心」では、1年間この保証を利用した修理を行わなければ、次の年の年会費が最大20%割引となりました。
保証期間内に保証を利用する確率がどれぐらいであるのか公表されていませんので、正確なことはわかりません。しかし、ほとんどの人が毎年故障して保証を利用するほど故障確率が高いわけがありません(*それほど故障したら保証の制度が破綻します)。
したがって、ほとんどの人は故障せず、保証を利用しない年が多いはずですので、この最大20%割引が無くなったのはかなり痛いです。
加入者側からみてかなり痛いということは、ヤマダ電機側にとってはこのルール改正によるコスト削減効果がもっとも大きい可能性が高いでしょう。
ヤマダ電機あんしん保証のメリットとデメリット
ヤマダ電機あんしん保証のメリットとデメリット
前述の「その他の特典」のところで説明した特典を利用しない場合、保証制度としては支払う金額と受けられる保証のバランスでメリットがあるのか否かを判断することが基本でしょう。
つまり、極端な話としては、費用が無償であれば、損することはありません。いくらまでの料金ならばお得と言えるのかということです。
料金という点では、前述の割引券3,000円分がしっかり使い切れるのかどうかも大きなポイントです。これを有効に使い切れるならば、実質1,015円(税込)の負担なので、かなりハードルが下がるでしょう。
保証期間についてもう少し考えてみます。まず、購入後1年間は、ほとんどの家電製品で1年間のメーカー保証が無償で付いていますので、最初の1年間については「ヤマダあんしん保証」のメリットはほぼないでしょう。
2年目以降についてですが、これはどのような製品をヤマダ電機で購入するのかによって違いが大きくなります。
例えばテレビは、ヤマダ電機の4〜7年の無料保証が付いている商品が多いため、これらに対して「ヤマダ電機あんしん保証」が必要なのかということです。
よくある「6年間無料保証」とは、「1年間のメーカー保証+5年間のヤマダ保証」が無償で付いているという意味です。この表現によるよくある誤解は、「6年間どのような故障でも無料で修理・交換してもらえる」というものです。これは間違った理解です。
ヤマダ電機のサイトには以下のように記されています。
「1年目 :メーカー保証
2~3年目:技術工料、部品代、出張料をヤマダが全額負担致します!
4年目以降:技術工料はヤマダ負担、部品代・出張費はお客様負担となります。」
これを「ヤマダあんしん保証」と比べると、3年目までは差がなく、支払った料金が無駄になります。
4年目から購入後6年までの期間だけ、「ヤマダあんしん保証」の方が有利になります。ここが最大のメリットですね。
この期間のためだけに保証の料金を初年度から払い続けることを考えると、メリットはそれほど大きくないかもしれません。
特にヤマダ電機で購入している商品の金額が安い場合は、保証の料金の比率が高くなるわけですので、メリットは小さくなりますね。
また消耗品などの特定の部品等について、修理を依頼してしまった場合は、修理代と出張費用など全額お客様負担になることは、「ヤマダあんしん保証」でも無料保証でも同じです。
高額な商品では、長期の無料保証がついてなく、有償で長期保証がつけられるものもあります。その方がその商品単品で検討でき、有償だけに保証条件が良い場合があるので、本当に大切に長期間使いたいならば有料長期保証をつけるという方法も選んだ方が良いこともあります。
どのような製品を選んでも、故障する時は故障します。故障した場合どのような対応を考えるのかによって、保証の価値が変わるでしょう。
例えば、夏場のエアコンや毎日使用する冷蔵庫などは、故障したときにすぐ使える状態にしてもらえないと有償・無償に関係なく困ります。
どちらかというとヤマダ電機に行って新品を買って、すぐ配送・設置を頼むのが最短時間で対応してもらえるようで、原因もよくわからないような修理を依頼すると日数がかかることが多いようです。
さらに製品が古くなっていると、費用をかけて修理することが合理的ではないケースも増えます。修理部品も在庫が無くなってしまうことがあります。
そう考えると、あまり長期の保証を付けてもお得ではないケースも増えるでしょう。ほとんどのケースで購入後5年間使えれば、新品を買うという判断をすることが多いのではないでしょうか?
そうすると購入時に「6年間無料保証」があれば、それで十分と考えるのも1つの判断です。
運悪く、4年目以降に故障して、かなりの金額の修理費用になるようであれば、新品を買えば良いという割り切りも悪くないでしょう。
実際、4年目に入ったところで故障する確率は必ずしも高くなく、5年目以降になってから故障する確率の方が高いはずです。
こう考えると、有償の保証というものも1つの賭けですね!
ただし、無料保証が付いてなく、「ヤマダあんしん保証」だけなのであれば、もちろん価値は高くなります。特にそのような商品を複数購入しているならば、1製品当たりの保証にかかる費用が下がりますのでますますお得です。これが「ヤマダあんしん保証」のメリットですね。
あまり思い通りにならなかったとしても、割り切って楽しく製品を使いましょう!
Amazonでもテレビに長期保証を付けられる
Amazonで直販の家電製品を買うと、有償で長期保証を付けられる製品があります。
例えば以下のLGの有機ELテレビの場合、Amazonの販売ページに行くと、右側の「カートに入れる」ボタンの下あたりに「出荷元」と「販売元」が記載されており、ここでAmazonが両方に書かれていれば直販であることがわかります。
さらにその下に、「保証プランの追加: 5年 長期保証」のチェックボックスがあります。購入時にここにチェックを入れれば、有償で長期保証を付けることができます。
このAmazonの有償の長期保証は、案外保証条件が良いのでおすすめです!
テレビのゲームモードについてこちらの記事で紹介しています。
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