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4K液晶テレビに倍速機能は必要か?いらない?有機ELテレビの残像感の原因と応答速度は?

テレビの倍速機能有機ELと液晶

最近は4Kの液晶テレビと有機ELテレビの価格も下がり、高画質の映像を多くの人が楽しんでいます。

テレビのスペックを見ると倍速駆動という機能があります。これは倍速機能と表示されることもありますが、必要なのでしょうか?

倍速機能が搭載されている機種とそうでは無い機種がありますが、不要なのでしょうか?

倍速機能は、液晶テレビと有機ELテレビの映像の残像感に関係していますので、実際に倍速機能のある機種と無い機種で表示される動画の映像を見比べてみて、どちらにするか決めると良いでしょう。

倍速機能がある方が画質は向上します。デメリットは価格が上がることです。したがって、倍速機能付の機種を買える予算があるならば、倍速機能がある方を選ぶことをオススメします。

年々コストダウンが進み、中級機にも倍速機能が搭載されるようになっています。

倍速機能なしで、残像感の少ないお買い得4K液晶テレビならば、ハイセンスのA6Hがオススメです!激安です。

2022年モデルのハイセンスU7Hシリーズは、これの前の機種のU7FGシリーズには無かった倍速機能が追加されました!それでこの価格なので、悩まずに倍速機能付にするのもありでしょう。すでにかなり価格が下がっています!

さらに詳しく以下で解説します。

なお、「有機ELテレビの残像」については、主に2つの意味で注目されます。1つは、本記事で解説する「動画表示」における残像(感)についてのものです。

もう1つは、有機ELテレビの画面の焼き付きについてのものです。これについては、別の記事で解説します。

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4K液晶テレビに倍速機能はいらない?必要?

液晶テレビに倍速機能(倍速駆動)が必要か不要かということについては、結論から言うと使う人の好みによります。

倍速機能が搭載されていない液晶テレビを使っていて、特に動画表示に違和感や不満を感じないようであれば、非搭載の機種の方が安いですし、良い選択と言えるでしょう。

しかし、動画を観ていて違和感を覚えたり、残像が気になるようでしたら倍速機能が搭載されている機種を選んだ方が良いでしょう。家電量販店のテレビ売り場に行けば、倍速機能搭載機種と非搭載の機種がありますので、見比べてみればすぐに違いがわかるでしょう。

例えばソニーのX85Kシリーズには倍速機能があり、X80WKシリーズには搭載されていません。
同じメーカーで倍速機能搭載の機種と非搭載の機種で比較するとわかりやすいでしょう。以下は43インチですが、大画面になるほど差がわかりやすくなります



私は、倍速機能が付いている機種でなければ、じっくり映像をみるのは辛いです。一番嫌な感じがするのは、サッカースタジアムなどで観客席を映しながらカメラをパンして、スタジアムの様子を映す時などです。多数の観客が残像として感じられ、そのザラザラ感に鳥肌が立ってしまうことがあるからです。

これはスタジアムに限らず、ある程度細かなものをカメラをパンして映す時などにはいつも発生する現象です。これが倍速駆動を使えば、格段に改善されます。したがって、私にとっては倍速駆動は必要です。

倍速機能のデメリットは?

液晶テレビに倍速機能を搭載するデメリットは、価格が高くなるということだけと言って良いでしょう。また後述するように使い方という点では、高速な応答(レスポンス)が要求されるゲームでは倍速機能をオフにした方が良いです。

実際、上位機種には標準装備となっていますので、機能面でのデメリットはありません。倍速機能を装備することでどうしてもその分コストアップになりますので、装備していない機種よりは値段が高くなります。

しかし、年々液晶テレビの価格は下がっていますので、(倍速機能分の)金額的な差は小さくなっているようです。

商品の選択という意味では、倍速機能がある上位機種と無い下位機種との比較ということになりますので、それ以外の機能の差もあり、現実的には倍速機能のみの価格差を確認することは難しいですね。

液晶テレビの倍速機能が不要と感じる機種も増えている

前述のように実際に欲しいテレビを自分の目で見て、倍速機能付きの機種あるいは倍速機能が付いていない機種のいずれかを選ぶ方法をおすすめします。



東芝レグザM540XシリーズやハイセンスA6Hシリーズのように、最近の倍速機能が付いていない液晶テレビを見てみると、倍速機能の必要性が感じられない機種も増えています。つまり、倍速機能が付いてなくてもそれなりに残像感が少なく感じる機種があるのです。

それは次項で解説するように、液晶テレビのバックライトを高速で点滅させて、画面全体が真っ黒になる「黒表示のコマ」を挿入する技術のお陰です。どうやらこちらの技術の方が低コストのようで、倍速機能が無くてもこの「黒表示のコマ」を挿入する機能が搭載されている機種が増えています。

この機能により残像感が気にならないレベルであれば、倍速機能はいらないでしょう。もちろんハイエンドの機種ではこの機能にプラスして倍速機能も搭載しています。

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液晶テレビの残像の原因は?応答速度?

液晶テレビの残像の原因はどのようなものでしょうか?主な原因としては、「フレームレート」と「液晶の応答速度」があります。

フレームレート:倍速機能で改善!4倍速液晶はなくなった?

フレームレートとは1秒間のコマ数です。地デジなどは60コマ/秒のフレームレートで、60pあるいは60Hzなどと表記されます(*下記、(注)参照)。

最近、4Kのビデオカメラが販売されていますが、多くの機種で4Kは30p(30コマ/秒)で記録されます。30pで動くものを撮影し、映像を液晶テレビで確認してみると、コマ送りのようにカクカクした動きになることがわかります。

これと同じことが、動きの速いものを表示した場合には60pで起こります。例えばサッカーの強烈なシュートなどは、滑らかな動きにならず、残像が感じられます。

また前述のようにスタジアムをパンすると、それほど速い動きでなくても、画面に大きく多数の観客が映っているとザラザラ感があります。

30pと60pを比較すると格段に動きが滑らかになることがわかります。つまり、毎秒のコマ数を増やせば滑らかになるわけです。

人間の眼にとっては、120p(120Hz)以上になればかなり滑らかに見えます。倍速駆動では120pのものが基本です。もともとが60pでその2倍であるためです。

つまり、テレビの倍速機能とは通常は2倍速機能(120Hz)を意味します。地デジなどのもともとのフレームレートが60Hzの映像信号から120Hzにするために、新たにコマを作成し、それをもともともコマとコマの間に挿入します。

技術的には、前後のコマの映像信号から補完技術などを用いて挿入する画像を作成します。

人間の眼でどこまで違いが認識できるのかという点では、2倍速の120p(120Hz)と4倍速の240p(240Hz)の違いは注意深く映像を観察すればわかるとされています。実際、かつては4倍速液晶テレビが販売されていたことがあります。

しかし、かなり注意深く観察しないと違いがわかりにくいこと、倍速であれば通常の視聴ならばかなり満足できる動画表示であることから、コスト高の4倍速液晶テレビは現時点ではなくなってしまいました。

後述するように、ゲーミングモニターの液晶ディスプレイでは、倍速駆動以上のリフレッシュレートの製品が販売されています。ゲームのように集中して画面を見るならばやはり倍速以上のスピードが欲しいということです。


(注)厳密に言うと「60フィールド/秒」送信しています。これはインターレース方式というもので、画面を横方向の走査線で順番に描画するもので、奇数番目走査線だけの画像情報と偶数番目だけの画像情報を順番に送っています。

これらそれぞれを「フィールド」と呼び、奇数番目の走査線の画像と偶数番目の走査線の画像を合わせたものを1コマと考えると毎秒30コマ送っています。しかし、動きのある映像では、奇数番目の画像と偶数番目の画像には時間差があり、合体させても1つの正しい画像にはなりません。そのように考え、フィールド数をコマ数として記述しましたが、厳密には上記のようなこととなります。

液晶の応答速度:黒画面挿入で改善

液晶テレビでは、液晶分子に電圧を印加し、分子の向きを変えることによって画素ごとの明るさを調節し、画面全体の画像を表示しています。例えば真っ暗であった画面から、電圧を印加して真っ白(最大輝度、最大の明るさ)に買えた時には、非常に短い時間で液晶分子が動いています。

これに要する時間が、先程の毎秒のコマを切り替える時間に比べて無視できないほど遅い場合は、残像が感じられる場合があります。

特に最大輝度の場合はもっとも大きな電圧をかけることになるので、液晶にも大きな駆動力が発生するのですが、中間ぐらいの明るさの場合、動きも中間程度で、それに合わせて電圧も中間程度になります。

それでは液晶に働く駆動力が弱くなるので、最初に大きな電圧をかけて、液晶がある程度動いてから最終的な電圧に下げて調整する「オーバードライブ」という方法が開発され、液晶の応答速度が高められています。

また液晶分子の開発により、より応答速度が高いものも開発されています。

液晶が動いている間の映像が見えてしまうことが残像の原因になりますので、液晶が動いている時はバックライトを消すという技術を搭載した機種もあります。つまり、もともと60コマ/秒の各コマの間に1コマ挿入して120pにするのが倍速駆動ですが、その120コマ/秒の間にバックライトを消した「黒画面」を挿入するわけです。これにより、液晶分子が移動している間の映像が見えなくなり、動きの速い映像を表示することができます。

例えば東芝レグザM540XやハイセンスA6Hシリーズなどです。倍速機能がある方が動画表示性能が優れていることは間違いありませんが、倍速機能がなくてもバックライトのLEDを点滅させる機能がある機種は、かなり動画表示性能が優れています。

倍速機能を省略することで、断然安くなりますので、お買い得です!


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液晶テレビの応答速度は?

液晶テレビの倍速駆動や残像の話をすると、応答速度という言葉が出てくることがあります。1つは前述の液晶分子の動きのスピードを指す場合があります。しかし、それ以外の意味で使われることがあります。それは主にゲーム用に液晶テレビを使用する場合の応答速度です。

ゲームの種類にもよるのですが、コントローラーでコマンドを入力・操作し、対戦相手のスピード勝負をするようなゲームにおいては、コマンド入力から実際に画面の映像に反映されるまでの応答速度が重要となります。

これは前述のような液晶分子の動きだけでなく、コントローラーから電気信号を信号処理してテレビまで伝え、映像として表示するまでの電気的なプロセスに要する時間も含まれます。

もちろん、前述のような映像のフレームレート(コマ数/秒)も関係してきます。

テレビの倍速機能はゲームには必要?

前述のように、倍速機能ではもともとの映像信号にある連なったコマ(画像)データから新たなコマを作成し、それらの間に挿入するという処理を行います。また高画質なテレビでは、その他にも多くの高画質化機能があり、それらの画像処理が行われています。

そのためそれらの画像処理に時間がかかり、遅延の原因となります。これが高速応答が要求されるゲームでは問題となるため、ゲームをする時には倍速機能などをオフにすると良いでしょう。

最近のテレビでは、このようなゲーム対応を重視し、「ゲームモード」が導入されていて、PS5やXboxなどを接続すると自動的にゲームモードに切り替わるようになっている機種が多くなっています。ゲームモードでは、倍速機能などゲームに影響する遅延の原因となる機能がオフになるように設定されています。

しかし、倍速機能をゲームの時にオフにした方が良いと言っても、テレビのディスプレイパネルそのものには倍速(120Hz)で駆動する能力(倍速パネル)を備えたテレビが望ましいです。

なぜなら、PS5やXboxは、4Kの解像度・120Hzのフレームレートで出力できる能力があるからです。それをテレビに入力して高速で映像を表示させるためには、HDMI2.1ポートが装備されている必要があります。

ソニーのX85Kシリーズならば、HDMI2.1ポートを装備し、4K/120fps、eARC、VRR、ALLM対応ですので、PS5の出力を映すテレビとしてもオススメです。


本格的なeスポーツのようなスピード勝負のゲームをする場合には、液晶テレビを使用するよりは、液晶のゲーミングモニターを使用した方が良い場合があります。

ゲーミングモニターならばフレームレート(リフレッシュレート)が144Hzや240Hzのものもあり、電気的な応答速度も高速になるように作られているからです。

 

ところで有機ELテレビは、その方式から液晶テレビよりも応答速度が速いですが、それでも倍速機能が必要なのでしょうか?

また有機ELテレビを観ていても残像感を覚えることがあります。どういうことなのでしょうか?以下に解説します。

有機ELテレビでも倍速機能が必要?残像感は?

有機ELテレビの場合、自発光型ディスプレイですので、画素に電流を流して発光します。電流のON/OFFで瞬時に発光/消灯できますので、液晶分子の駆動に要するような時間的な遅れはありません。これが「有機ELは応答速度が速い」と言われる理由です。

したがって、「有機ELテレビには倍速機能が不要なのではないか?」と思われる方もいらっしゃるようですが、結論から言えば倍速機能があった方が残像感は小さくなります。

4K放送などにおいても基本的にはフレームレートは60コマ/秒(60p、60Hz)で、これでは前述のように残像感が生じるためです。倍速駆動で120コマ/秒(120p、120Hz)にすることにより、残像感が大きく改善します。

有機ELテレビは、ほとんどのメーカーのラインアップの中でハイエンドの位置づけですので、基本的には倍速機能が搭載されています。したがって、有機ELテレビを選んだ段階で自動的に倍速機能が付いてきますので、悩むことはないでしょう。


有機ELテレビで残像感が生じる原因は?

高速応答できる有機ELテレビにおいても残像感が生じる原因の1つは、前述のフレームレートです。

最近販売されている4Kビデオカメラで、4Kで録画したものを30コマ/秒(30p、30Hz)で表示するものがあります。これを家電量販店などで観てみるとすぐにわかりますが、動きがカクカクして見えます。

ちなみにどこまでコマ数が増えれば残像感が無くなるのかという点については、240コマ/秒(240p、240Hz)程度が1つの目安です。120コマ/秒でもかなり残像感は少なくなります。

これは画面サイズと視聴距離にもよります。例えば4Kテレビならば3,840×2,160=8,294,400画素ですが、画面サイズが異なれば画素の間隔(一般的には画素密度)が異なります。50インチ以下の4Kテレビならばかなり緻密な画像が楽しめますが、65インチ以上になると画素の粗さが目立ってきます。

サッカーの試合でのシュートされたボールを見た時に、画面内を高速でボールが移動します。それは同じ4Kテレビならば、1秒間に移動する画素数が同じになります。しかし、画面サイズ大きいほど移動する距離が大きく、画像も大きくなるので残像が視認されやすくなるようです。

そもそものコンテンツの映像信号のフレームレートが低かったり、画質が低かったりすると残像感が生じることがありますが、これはテレビの性能によるものではなく、コンテンツによるものです。コンテンツの映像信号が低画質であればどのようなテレビで表示しても限界があります。

有機ELテレビと液晶テレビの残像感についての誤解

前述のように、有機ELテレビと液晶テレビのリフレッシュレートを速くする、つまり、倍速機能などを使うとテレビの残像感が少なくなります。しかし、ここでよくある誤解について説明しておきます。

テレビの動画表示は、パラパラ漫画のように、多くの静止画を次々に表示して動いているように見せる方式です。1秒当たりの静止画数を増やせば動きが滑らかになることは間違いないのですが、それぞれの静止画内で動きが速すぎてぼやけているような映像は、それ以上にくっきり見えることはありません。

これは動画配信されているものや録画したコンテンツなどで、映像を一時停止してみるとわかることなのですが、あまりに動きが速いと静止画の中でもブレて見えます。カメラで遅いシャッタースピードで動きの速いものを撮影した時と同じ状況です。

基本となる静止画がブレているので、ブレている静止画を次々に切り替えても映像がくっきり見えることは基本的には無いですね。

有機ELテレビで残像感が少ない画像を楽しむには?

現在販売されている4K有機ELテレビで最高画質の映像を楽しむには、4Kブルーレイ(Ultra HD Blu-ray)の映像を映してみるのがよいでしょう。家電量販店の4Kテレビ売り場でもデモ用に4Kブルーレイ(Ultra HD Blu-ray)の映像を映していることが多いので、店員に尋ねてみると確認できます。

おそらく現時点で一般の4Kテレビで観られる最高画質の映像です。映像はテレビだけではなく、コンテンツの映像信号にも関係するためです。もちろん4Kブルーレイ(Ultra HD Blu-ray)のためのプレーヤーとそれに対応したHDMIケーブルが必要です。

これを体験してみることで、現時点での4Kテレビで視聴できる最高の画質を知ることができます。残像感も最小のはずです。これを知ることで、より画質が低い映像を見た時に何に原因があるのか想像できることがあります。

例えば地デジ放送を4Kテレビで見る機会が多いでしょう。フルハイビジョン画質の映像をアップコンバートし、4K画質で視聴することができます。さらに倍速機能も活躍します。

メーカー・機種ごとにアップコンバート機能と倍速機能の差がありますが、どんなに優れた機種でも、前述の4Kブルーレイ(Ultra HD Blu-ray)の映像と同等になることはありません。

つまり、コンテンツの低い画質を4Kテレビの技術で向上させたとしても、そもそもが高画質で記録された映像信号から表示した場合と同じにはならないということです。

それでも地デジ放送を見る機会が多い方ならば、アップコンバート機能と倍速機能の価値は高く、これらの機能が優れている機種を選ぶことをおすすめします。

まとめ

液晶テレビと有機ELテレビの倍速機能(倍速駆動)とその必要性、残像の原因などについて紹介しました。滑らかで高速の表示性能で映像を楽しみましょう!

おすすめの倍速機能付の激安モデルは、ハイセンスU7Hシリーズです!


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