最近、日本で売れているTCLとハイセンスのテレビ。ライバルメーカーのテレビに比べると圧倒的に安いことがその魅力の1つです!
そのためTCLとハイセンスのテレビのどっちを選ぶべきか迷うことも少なくありません。
両社のテレビを比較し、できるだけわかりやすく解説します!
TCLとハイセンスならどっちがいい?
TCLとハイセンスのテレビならどっちがいいか?これは、何を重視するのかによって答えは異なります。
またテレビは、ラインナップの下位機種よりも上位機種の方が画質・機能が優れていますので、TCLとハイセンスのテレビを比較する時には同等のグレードの機種で比較することが重要です。
ただし、予算も重要ですので、同じ価格帯の機種で比較するという考え方もありでしょう。
主な注目ポイントは、画質、インターネット機能、録画機能、ゲーム機能、耐久性です。
結論としては、画質・機能を重視するならばハイセンス、価格を重視するならばTCLです。もちろん、好みの問題もありますので、最終的には好きな方を選べば大丈夫です!
画質・機能・耐久性
TCLのテレビは、業界でも早くから量子ドットとミニLEDに力を入れ、これらを搭載した機種を販売しています。そのため上位機種は量子ドットとミニLEDを搭載していて、高画質です。
下位機種になるほどスペックダウンしていますので、価格だけではなく、満足できる画質・機能であることを確認することが大切です。
ハイセンスのテレビは、レグザの技術を活用していて、高画質&高機能に定評があります。特にレグザ譲りの高性能画像エンジンによる高画質化処理が魅力です。
ただし、下位機種になるほどスペックダウンしていますので、同様に満足できる画質・機能であることを確認することが大切です。
耐久性については、いずれも通常のレベルをクリアしていると考えられますが、各機種の故障発生率については実際に発売されて数年以上経過しないとメーカーでさえ正確なことはわからないでしょう。
ハイセンスについては標準で3年保証が付いているので魅力的です。
TCLについて
TCLとは、中国の電気機器メーカーの略称で、正式には「TCL科技集團股份有限公司」という名称です。TCLというロゴを使用しています。
TCLのことをあまり聞いたことが無い方も日本では多いですが、実はテレビの販売台数では世界2位の大企業です(*TCL公式サイト「TCLが2年連続で世界トップ2のテレビブランドにランクイン」(https://www.tcl.com/jp/ja/release/2023-global-ranking-tcl-top2)より)。
TCLのテレビは壊れやすいのでしょうか?
まず冷静に受け止めたいのは、どのような工業製品でもわずかな確率で不良品は発生します。
仮に不良品が100万台に1台でも、その製品を運悪く買ってしまった人にとっては100%なので残念です。しかし、だからと言って残りのすべてが不良品というわけではありません。
ほとんどのメーカーが実際の不良品率を発表しませんし、発売後10年間の不良品率がどのぐらいになるのかもメーカーとしても10年間調査しなければ確認できません。
常識的に考えて、あまりに粗悪品であれば、世界2位のテレビ販売台数にはならないでしょう。したがって、ライバルメーカーの製品に比べて著しく壊れやすいということはないでしょう。
さらに現在のテレビ業界のことに詳しい方ならば、液晶パネルのほとんどは中国で生産されていることを知っています。
日本メーカーでも、多くの製品にその重要部品である液晶パネルは中国製を使用しているわけです。
むしろ日本メーカーの要求水準を満足する液晶パネルを中国メーカーが製造することができると考えるべきでしょう。
ハイセンスについて
ハイセンスグループは、中国の大手電機メーカーです。ハイセンスの世界のテレビ市場でのシェアは、販売台数ベースで第4位(2019年)です。日本で人気のテレビのブランド「レグザ」も、ハイセンスグループに入っています。
そのためレグザの技術がハイセンスのテレビに活用されていて、「廉価版レグザ」と言われるぐらいレグザに似た高画質なテレビに仕上がっています。
標準のメーカー保証が3年という業界では珍しい長い保証期間となっています。
ハイセンスのテレビは壊れやすいのかについてこちらの記事で紹介しています。
TCLとハイセンスのテレビを徹底比較&簡単解説!
TCLとハイセンスにはいくつかのラインアップがあり、機種によって画質・機能が異なりますので、具体的にいくつかの機種をピックアップして比較します。
またTCLとハイセンスで2024年12月1日時点で販売中のモデルには、有機ELテレビは無く、液晶テレビ(ミニLEDテレビを含む)になります。
TCL C855 vs ハイセンスU9N!ハイエンド65インチ
TCLには85インチ以上ではシグネチャーモデルと呼ばれるプレミアムな機種があるのですが、一般家庭用としては大きすぎるので、これらは除外して考えるとC855がハイエンドモデルになります。
ハイセンスではU9Nがハイエンドモデルです。
いずれもサイズは65インチ以上で、量子ドットとミニLEDを搭載、ゲームモード時144Hz VRRに対応、低反射パネル採用、高コントラスト・広視野角、 2.1.2chスピーカーシステム、Dolby ATMOS対応、多数の動画配信サービスに対応、裏番組録画対応、Airplay2対応です。
さすがにハイエンドモデルだけに現在の液晶テレビ(ミニLEDテレビ)の最新技術をほぼ網羅しています。
こうなるとスペック的には甲乙つけ難いのですが、2024年12月1日時点で販売価格にかなりの差があるためハイセンスU9Nを推したいです。
なお、価格は日々変動しますので、必要があればショップのサイトでご確認ください。
TCL C755 vs ハイセンスU8N!55インチの上位機種
65インチ以上の大型テレビは自宅用には大きすぎるということも少なくないため、日本では55インチの方が売れます。
2024年では、液晶テレビのハイエンドモデルはミニLED搭載テレビになっていますが、65インチ以上限定の機種をフラッグシップモデルとし、55インチは2番目のグレードにしているメーカーが多いです。TCLとハイセンスもそのようなラインアップになっています。
つまり、TCLでは、55インチは2番目のグレードのC755以下の機種となり、フラッグシップモデルのC855よりもスペックダウンしています。
同様に、ハイセンスでは、55インチは2番目のグレードU8N以下の機種となり、フラッグシップモデルのU9Nよりはスペックダウンしています。
その差が最も顕著なのがミニLEDバックライトの分割数(ローカルディミングのゾーン数)です。
分割数は、65インチのC855で1300個以上、55インチのC755で350個以上です。3倍以上の差があるのですが、65インチと55インチの画面サイズの違いを考えると、実質的にはもう少し差は縮まるでしょう。
つまり、画面サイズが小さくなると画質の差が目立ちにくくなるため、ある程度スペックダウンしてもがっかりするほど画質の低下を感じにくいということです。
ハイセンスは、分割数を公表していませんので、数値は不明ですが、同様な差があると考えられます。
いずれにしても、最近はモデルチェンジの度にミニLEDバックライトの分割数が増える傾向があり、旧モデルよりも着実に性能向上しています。実際、以前の直下型LEDバックライトと比べて分割数が桁違いに増えており、かなりの高画質であることは間違いありません。
C755とU8Nのいずれもサイズは55インチ、65インチ、75インチ、85インチがあり、C755については50インチもあります。
量子ドットとミニLEDを搭載、ゲームモード時144Hz VRRに対応、高コントラスト、 2.1chスピーカーシステム、Dolby ATMOS対応、多数の動画配信サービスに対応、裏番組録画対応、Airplay2対応です。
スピーカー出力は、C755が50W、U8Nが40Wです。
画面表面の反射については、U8Nは低反射パネル採用です。
2024年12月1日時点では、C755の方がかなり安いので、価格重視ならばC755がおすすめです!
しかし、U8Nは低反射パネルを採用していますので、明るい部屋で映り込みなどが気になるようでしたらU8Nを推したいです。画面の反射は画質をかなり損なうことになりますので。
TCL 32S5200A!人気のフルハイビジョンテレビ!
「32インチでも高画質なテレビが欲しい!」という方におすすめの機種です。
ほとんどの32インチテレビがハイビジョンの解像度なのですが、これはフルハイビジョンの解像度を持つ貴重な機種だからです。
Androidシステム搭載を搭載し、YouTube、Amazonプライムビデオ、Hulu、Netflix等のネット動画に対応しています。
32インチテレビとしては、人気が高く、売れ筋モデルです!
TCL 50C728B 50型4Kテレビ!C728シリーズ
C728シリーズは、4Kチューナー搭載のQLEDスマートテレビです。量子ドットLED(QLED)を採用し、鮮やかな色の映像を楽しめます。
マイクロディミング機能を搭載し、Dolby Vision/HDR/HLGに対応で迫力のあるメリハリの効いた映像です。
3次元のリアルな立体音響「Dolby Atmos」に対応し、迫力ある音も楽しめます。
これ、実物を見ると分かるんですが、かなり良いです!それでこの価格なのでビックリです!
TCL 43P618 43型4Kテレビ!P618シリーズ
QLEDは無くてもいいかなという方におすすめなのが、43型4Kテレビの43P618です。
マイクロディミング機能は搭載していて、HDR10/HLG/Dolby Visionに対応していますので、高コントラストのメリハリのある映像表示が楽しめます。
テレビを設置する部屋の大きさによっては、55インチでは大きすぎるという方も多いはずです。
43インチのこの機種が5万円台ですので驚きです!以下のリンクからAmazonのサイトに行けます。
【Amazon.co.jp 限定】TCL 43P618 43V型 4K液晶テレビ Amazon Prime Video対応 スマートテレビ(Android TV) 4Kチューナー内蔵 Dolby Vision Dolby Atmos 2021年モデル 黒
TCL 32S516E 32型ハイビジョンテレビ!S516シリーズ
最近はテレビの価格も下がってきましたし、インターネットの動画配信も利用しやすくなってきましたので、リビングで家族揃って見るための大型テレビだけでなく、自分の部屋で1人で見るテレビを買う人も増えています。
1人の部屋で見るならば32インチぐらいがちょうどよいということも多く、また小型にするほど画質の低い機種も多くなってしまうため、32インチで高画質なテレビというのも案外狙い目です。
32インチならば高画質モデルがあるためです。ただし、解像度は4Kではなく、ハイビジョンが主流です。32インチのテレビならば、4Kにしても普通に視聴した時の映像のきめ細やかさがあまりハイビジョンと変わらないためです。
そんな32インチのテレビとしては、価格の安いTCLが人気があります。オススメの機種の1つが32S516Eです。Amazon限定モデルで激安です!
直下型LEDバックライトで、マイクロディミング技術が搭載され、HDR対応ですので、コントラストの高い、メリハリのある映像を楽しめます。
AndroidTVで、Googleアシスタントが使えます。YouTube、Amazonプライムビデオ、Hulu、Netflix等の動画配信サービスのアプリがインストールされていますので、すぐにこれらのサービスが利用できます。
Wチューナーですので、外付けHDDを接続すれば裏番組録画可能です。
VAパネルですので、IPS液晶テレビに比べれば少し視野角は狭めです。1人で視聴するには特に問題ないでしょう。
以下のリンクからAmazonの販売ページに行けます。
【Amazon.co.jp 限定】TCL 32S516E 32V型 ハイビジョン Amazon Prime Video対応 スマートテレビ(Android TV) 外付けHDDで裏番組録画対応 2021年モデル 黒
まとめ
最近、日本のテレビ市場で売れ始めているTCLについて紹介しました。驚きの低価格のテレビが発売されていますので注目です!
買ってはいけないテレビメーカーについてこちらの記事で紹介しています。
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