高画質な有機ELテレビと液晶テレビが安くなってきましたので、これまでよりも大きなインチサイズのものに買い換えようという方も少なくありません。
確かに大画面になるほど映像は迫力・臨場感が増してきます。しかし、テレビについては、設置する場所・部屋のレイアウトなどにより最適なサイズがあります。
予算的には65インチのテレビが買える方でも、日本の住宅では48〜50インチ程度のテレビが丁度良いという場合も多いでしょう。
48〜50インチについて比較し、おすすめのテレビを紹介します。
*もっともおすすめの高画質テレビは、ソニーブラビアXRJ-48A90Kです!
Amazonの販売ページの左上には、A90Kと他のソニーブラビアの有機ELテレビとの性能比較表があります!65インチなどの大型で高価な機種よりはスペックダウンしている点もありますが、48インチのテレビとしては最高峰です!
テレビは48インチの有機ELと50インチの液晶のどっち?
有機ELテレビと液晶テレビのインチサイズはおおよそ決まっている事情
48〜50インチのテレビを探すと、48インチならば有機ELテレビ、49インチと50インチならば液晶テレビということになります。
どうしてこのようなことになるのかについて、まず簡単に説明します。
現在のテレビは、主に液晶テレビと有機ELテレビです。これらには液晶ディスプレイパネルと有機ELディスプレイパネルが搭載されています。
テレビ用の大型ディスプレイパネルは、その多くが中国で生産されており、その次に韓国と台湾での生産量が多いです。
これらの製造現場では、畳約5畳分などの大きなマザーガラスで生産され、最後に1台分のテレビ用のサイズに切り出されます。
製造効率を高めるためには、無駄になる部分を減らし、できるだけ多くの枚数のディスプレイパネルを1枚の基板から切り出すことが重要となります。
そうすると各メーカーの工場でそれぞれ使用しているマザーガラスに対して、「何インチを何枚切り出す」ことが効率が良いのか自ずと決まってきます(*もちろん順序としては、何インチを何枚切り出すのかを想定してマザーガラス基板のサイズを検討しています)。
同一のスペックのテレビであれば、インチサイズが大きいほど価格が高くなる傾向がありますので、ディスプレイパネルメーカーも少しでも大きなサイズを多数取れるように努力しています。
つまり、48インチよりは、49インチ、さらには50インチの方が高く売れる可能性があるので、1枚のマザーガラスから取れるディスプレイパネルの枚数が同じであれば、少しでもインチサイズを大きくしようとするわけです。
液晶テレビは有機ELテレビよりも製品化してからの歴史が長く、製造方法も成熟しているので、48インチはなく、このサイズ付近では50インチが主流で、49インチが少数販売されている状況です。
テレビ用大型有機ELディスプレイパネルは、ほぼ独占的に韓国のLG Displayが製造し、テレビメーカー各社に供給しています。液晶テレビに比べてコストが高いため、これまでは高く売れる上位機種の大型テレビ向けを中心に製造・販売してきました。
そしてこれまでの必死の努力によりコストダウンが進んできたため、より小型のサイズのものを製造し、テレビ市場における有機ELテレビのシェアを上げようという戦略を進めています。
実際、2020年モデルから48インチの有機ELテレビが複数のメーカーから発売されています。2022年モデルでは42インチの有機ELテレビが発売され、かなりインチサイズのラインアップが広くなってきました。
このようにLG Displayの生産ラインで使用するマザーガラス基板の都合があるため、48インチの有機ELテレビはあっても、49インチや50インチはなく、その次に大きいサイズは55インチの有機ELテレビということになります。
したがって、前述のように「48インチならば有機ELテレビ、49インチと50インチならば液晶テレビ」ということになります。
48インチ有機ELテレビと50インチ液晶テレビの比較
【有機ELテレビ】
有機ELテレビは、自発光型ディスプレイの特徴により、画素レベルで非常に高いコントラストを発揮し、一般に液晶テレビよりも高画質と評価されています。
そんな有機ELテレビの各社のラインアップの中でも、通常は最上位グレードではなく、2番目のグレードの機種に48インチモデルは設定されていることが多いです。
最上位グレードと2番目のグレードの機種でどのような違いがあるのかは、メーカーによって異なりますが、画質については2番目の機種でも著しく劣るということはなく、かなり高画質です。
【液晶テレビ】
液晶テレビはコントラストの点で有機ELテレビに劣りますが、2022年モデルの最上位機種ではミニLEDバックライトを搭載し、大幅にコントラストを搭載しています。2番目のグレードの機種でも直下型バックライトの分割駆動(ローカルディミング)で、かなりコントラストは改善されています。
しかし、49インチと50インチの液晶テレビは、2番目以下のグレードであることが多く、画質的にはそのグレード相当ということになります。
【有機ELテレビと液晶テレビの比較】
以上のことから、48〜50インチのテレビで高画質な機種を求める方には有機ELテレビをおすすめします。
液晶テレビは有機ELテレビよりも劣り、液晶テレビの中でも3番目以下のグレードの画質ですが、それでも5年以上前の機種に比べると画質は向上しています。
さらに価格は圧倒的に液晶テレビの方が安いので、久しぶりにテレビを買い換える方にはそれなりに満足できる商品でしょう。
したがって、価格重視ならば液晶テレビをおすすめします!
有機ELテレビ48インチの比較!おすすめ!
複数のメーカーから48インチ有機ELテレビが発売されています!いずれもLG Displayのテレビ用大型有機ELパネルを搭載し、高コントラストの映像を楽しめます。
ソニーブラビア48A90K
SONY BRAVIAの2022年モデルXRJ-48A90Kは、もっともおすすめする機種です!
ソニーがもっとも力を入れている認知特性プロセッサー「XR」を搭載し、人間の目の認知特性を考慮した映像を作り出します。
またこれもソニーが他社に先駆けて搭載してきた「画面から音が出るスピーカー」により、臨場感が高まります。
同じくソニー製のPS5への対応を強化し、HDMI2.1による4K/120fps対応、VRRやALLM対応、ゲームモードの搭載など最新の装備です。
画質・機能的に申し分ないですが、価格がライバルメーカーの機種よりも少々高いです。それでもかなり値下がりしています。
レグザ48X8900L
48X8900Lは、レグザの有機ELテレビのラインアップの2番目のグレードのX8900Lシリーズの48Vインチモデルです。最上位モデルのX9900Lシリーズとはプロセッサーなどが異なります。
それでも間違いなくトップレベルの高画質です!
レグザとソニーブラビアは、4Kアップコンバートなどの超解像処理に定評があり、特に地デジを見るならば綺麗に映せるテレビです。
レグザは、その他にも人の肌を美しく見せる画像処理技術など、さまざまな画像処理機能が搭載されていて、価格はソニーブラビアよりも安いので人気があります。
ゲーム対応も充実していますので、おすすめの機種です。
パナソニックビエラ48LZ1800
LZ1800シリーズは、パナソニックビエラの有機ELテレビのラインアップの中で、最高峰のLZ2000シリーズの次のグレードです。
スペック的にはかなり高画質なモデルであることは間違いないのですが、65Vインチ、55Vインチ、48VインチがあるLZ1800シリーズの中で48Vインチのこのモデルだけが有機ELパネルがワンランク下になってしまっています。
ここが残念なのですが、それでも高画質であることは間違いなく、価格もかなり下がってきているのでおすすめです。
ゲーム関連の機能も充実しています!
49インチと50インチの液晶テレビの比較!おすすめ!
ソニーブラビア50X90K
XRJ-50X90Kは、ソニーブラビアの液晶テレビのラインアップの中で2番目のグレードの機種です。
2022年11月19日発売予定ですので、まだ値下がりしていませんが、19万円で発売のようですので、有機ELテレビに比べれば安いです。
直下型LED部分駆動と認知特性プロセッサー「XR」によって、高画質を実現しています。
PS5へも対応できるようになっていてゲームにもおすすめです!
ソニー・ピクチャーズの映画2年間見放題付きで、特に映画ファンにはおすすめです!
レグザ50Z670L
50Z670Lは、レグザの液晶テレビのラインアップの中で3番目のグレードのモデルです。
部分駆動できる直下型バックライトと量子ドット搭載で、高コントラストで色鮮やかな映像が楽しめます。
レグザ得意の多彩な高画質化技術が搭載されていますので、地デジも美しく映ります。
4K/120P入力、VRRにも対応し、ゲーム関連の機能も充実しています。
レグザの最上位機種にはあるタイムシフトマシンは非搭載です。
安いのでおすすめです!
パナソニックビエラ49LX900
TH-49LX900は、パナソニックビエラの液晶テレビのラインアップの中で2番目のグレードのモデルです。
部部分駆動可能な直下型バックライトを搭載し、高コントラストな映像を表示できます。
ゲームモードを搭載し、4K/120p入力、VRR、ALLMにも対応しています。
上記のライバル機種が50インチであるためか、49インチのこの機種はかなり安いです。たった1インチの差なのでお買い得と考えるか、1インチでも大きさを重視するかは好みによるでしょう。
テレビとプロジェクターのどっちを選ぶべきかこちらの記事で紹介しています。
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